2011年に開校したこの“エンカレッジコース”は、通信制課程だからこそ実践できる柔軟なカリキュラムを活用し、励まし・勇気づける教育を行いたいという想いで設立しました。鶴学園の教育理念=校祖鶴虎太郎の建学の精神「教育は愛なり」、創立者鶴裏の教育方針「常に神と共に歩み社会に奉仕する」にもとづき、自然豊かな環境での学びを大切にした教育に取り組んできました。自然豊かな環境での五感を通した学びは、学び心を刺激するだけでなく、困難を克服しうる人間力を鍛えてくれると考えています。沼田の森での教育活動は、本学園のパーパス「人を想う、どこまでも。」という、誰一人として取り残さない想いそのものです。複雑化・不確実化する現代において、単に正解を見つけるのではなく、自分なりの視点や意見がますます必要になってきます。本校では、社会に踏み出す自信を育むとともに、ここでの経験がそっと背中を後押しする、励まし勇気づける教育を行っていきます。
理事長 鶴 衛
鶴学園の教師は、一枚の大事な写真を共有しています。病の床から数学を講義する校祖鶴虎太郎「病臥中の授業」の写真です。
明治39年脊髄カリエスが悪化、下半身不随となり、校祖は医師から死の宣告を受けました。しかし、校祖は、入学を許可した生徒の教育を放り出すことはできない、と病床から授業を続けました。この一枚を見ることで、私たちは「教育は愛なり」という建学の精神・キリスト者としての校祖の魂を感じるのです。
今日、私たちは、この「愛」とは、「想いを持って教育にあたること」つまり、「児童・生徒・学生の現実にきちんと向き合い、どういう教育をどのようなプログラムで展開すべきか」「それが児童・生徒・学生の何を養うことになるのか」そして「それがどのような人材育成につながるのか」 という「想い」を常に持って教育にあたるよう促すことばである、と受けとめています。
校祖 鶴 虎太郎
この校祖の精神を継承し、鶴学園を創立した鶴 襄は教育方針を「常に神と共に歩み社会に奉仕する」と定めました。
このことばからは、たとえ「想い」を込めた教育活動であっても、それを絶えず「これでいいのか」「さらに工夫できることはないのか」と、“自己を厳しく戒め、律する精神”の大切さを説く創立者の心が伝わってきます。
「常に神と共に歩む」とは、そういう姿勢を求めることばだと私たちは思っています。
創立者 鶴 襄
鶴学園は小学校、中学校、二つの高等学校、専門学校および大学を設置する学校法人です。
学園の設置する高等学校から広島工業大学への推薦入学制度、専門学校から大学への推薦編入学制度、さらに大学から大学院への推薦入学制度など、学園内における一貫教育を進めるシステムを確立しています。
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