いまできることは何か、常に考えながら仕事をしています
鰐川 春輝(平成29年度卒業)
介護福祉士として勤務
元々、自己主張が苦手で、入学してからも友人がほとんど出来ず、辛い思いをしました。しかし、3年目になって学校行事へ参加した際、同じ年次の人から「自己主張することは恥ずかしい事じゃないよ」と声をかけられ、勇気をもらいました。このことがきっかけで、それからは、たくさんの行事に積極的に参加したり、スクーリングでも色々な人に話しかけたりできるようになりました。この嬉しい変化のおかげで、卒業する頃には友人も沢山でき、笑顔で卒業することができました。
エンカレ祭などの行事の準備では、1人で負担しきれないことを周りと協力して取り組んだ時に、改めて仲間の大切さを実感できました。先輩や後輩、友人にサポートしてもらいながら準備を進める中で、「仲間がいるからこそ出来ることがある」ということを学びました。
エンカレでの学校生活を通して、「自分をもっと主張してもいい、何でも1人でやろうとせず、周りに頼ってもいい」ということを学ぶことができ、自分自身が大きく成長できたと思います。
この春に専門学校を卒業し、現在は高齢者施設で、介護福祉士として高齢者の方の身の回りのお世話をしています。幼少期の頃、祖父母に色々な面で助けられ、よく遊んでもらいましたが、「次は自分が高齢者の方々の助けになりたい、そのサポートを通して感謝を伝えたい」との思いから、この道に進みました。
現在、大切にしていることは、一人ひとりの言葉や行動に寄り添いながら、「受容と共感の気持ちを常に持ちながら関わる」ということです。「死」というものに近づいている方へ、自分たちが今どのようなケアができるかということを、常に考えながら仕事をしています。
エンカレで学んだことが、今の仕事に直結していると感じています。相手の顔を見ながら人と話すことの大切さや、その人を尊重し共感すること、自分の殻を破ってチャレンジすることの大切さなど、たくさんあります。そして、人と話すことの楽しさも学ぶことができました。
これから、進路や人間関係で悩む事が沢山あると思います。ただ、その悩んでいる時間こそ、かけがえのないものだと思います。今だから出来ることが必ずある、今だから掴める夢があると思います。まずは、自分が今「本当にやりたいこと」を突き詰めてください。
© Hiroshima Institute of Technology Senior High School