吉田 昌美(平成27年度卒業)
卒業後、マルチメディアについて学ぶために大学へ進学
私はもともとひどい人見知りで、エンカレッジコースに入学するときは、周囲の人には馴染めないだろうと思っていました。諦めていたというよりは、自分から当たり障りなく周囲と接するようにしていたと思います。しかし、人と交流したり自然を感じたりしながらスクーリングを受けるにつれ、少しずつ気持ちも前向きになっていきました。いつの間にか友達も増え、人と接する楽しさを感じるようになっていました。
そして、今学んでいることへつながる、大きなきっかけとなったのが実行委員として企画運営を行なった学校祭です。「どんな学校行事にしたいか」「そのために必要なことは何か」など、ゼロから企画を作り上げるのはとても大変でした。特に、来てくださるお客さんに「楽しんでもらうためには何が必要か」ということは、実行委員全員でとても悩んだことを覚えています。話し合いを重ね当日を迎えたとき、お客さんの楽しそうに笑う姿を見て、今までには感じたことがない達成感を得ることができました。一人の力ではなく、エンカレッジコースの生徒と一緒にやったからこそ得られた達成感だったと思います。このとき、人と一緒に一つのイベントを作り上げる楽しさを知り、将来メディアを通して人や企業の想いを発信する仕事につきたいと思うようになりました。
私は大学進学時に、150名の人に顔と名前を覚えてもらうという目標を立てました。
これは、今までとは違う生活を送りたいと思って決めた目標です。そのため、現在は大学内にある学生主導のプロジェクトに参加しています。具体的には、中高生が持っている「夢」を応援するために、様々な企画運営をするプロジェクトです。このプロジェクトは不登校の生徒を対象にしており、私たち大学生と一緒に工作をしたり、クッキングをしたり、同じ時間を過ごしながら自分の夢に向かっていく楽しさを感じてもらいたいという想いで活動しています。これまでの経験を活かせるのではないかと思い参加しましたが、私自身も学ぶことが多く、その学びは人との出会いの中で得られているものだと気付かされています。
中学生の頃、引きこもりがちになっていたからこそ、人と接することで新しい視点や体験を得ることができ、そこからまた新しい人脈が広がっていくことに面白さを感じています。これからも人と関わる機会を大切にしていきたいです。
© Hiroshima Institute of Technology Senior High School